![]() 木材原料製造のための無ホルムアルデヒド結合剤
专利摘要:
リグノセルロース粒子Aを結合剤Bで処理することによって得られる、リグノセルロース含有物質であって、該結合剤Bが、以下の成分:(i) 以下のモノマー: a) 80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、および b) 0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2)から構成されるポリマーA、および場合によっては(ii)ヒドロキシ、カルボン酸およびそれらの誘導体、第一級、第二級および第三級アミン、エポキシの群から選択される少なくとも2つの官能基を有する低分子量架橋剤を含有する水性成分(I)、および以下のモノマー: a) 少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、および b) 50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2)から構成される1つまたはそれより多くのポリマーMを含有する、水性分散液としての成分(II)、並びに場合によっては、成分(III)としての通常の添加剤を含有する、リグノセルロース含有物質。 公开号:JP2011511874A 申请号:JP2010546318 申请日:2009-02-11 公开日:2011-04-14 发明作者:ノザリ サミーラ;ケースマイアー ダニエル 申请人:ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se; IPC主号:C08L97-02
专利说明:
[0001] 発明の詳細な説明 本発明は、請求項内に定義される通りにリグノセルロースAを結合剤Bで処理することによって得られる、リグノセルロース含有物質に関する。] [0002] 本発明はさらに、リグノセルロース含有物質を含有する成形体、リグノセルロース含有物質の製造方法、リグノセルロース含有物質を使用する成形体の製造方法、成形体の製造のためのリグノセルロース含有物質の使用、並びに家具、包装材料の製造のため、住宅建築、または内装、または自動車における成形体の使用に関する。] [0003] リグノセルロースに基づく原料は公知である。リグノセルロース含有物質についての重要な例は、木材部材、例えば木材層、木材ストリップ、木材チップ、または木材繊維であり、その際、木材繊維は場合によっては木材繊維含有植物、例えば亜麻、麻、ひまわり、菊芋、または西洋アブラナに由来することもある。かかる木材部材または木材粒子のための出発材料は通常、間伐木材、工業用木材、および中古木材並びに木材繊維含有植物である。] [0004] 所望のリグノセルロース含有物質、例えば木材粒子のための後処理は、公知の方法によって実施され、例としてM. Dunky, P.Niemt, HolzwerkStoffe und Leime,91〜156ページ, Springer Verlag Heidelberg, 2002が参照される。] [0005] リグノセルロースとしての木材の場合ここで木材原料としても呼称される、リグノセルロース含有成形体は、低コストであり、且つ無垢材(Massivholz)の資源を保護する代替品であり、且つ殊に家具組立において、且つ建材として大きな重要性を獲得している。木材原料のための出発物質として、通常、様々な木材からの様々な厚さの木材層、木材ストリップ、木材チップ、または木材繊維が利用される。かかる木材部材または木材粒子は通常、高められた温度で、天然および/または合成された結合剤を用いて、且つ、場合によってはさらなる添加剤を添加して、板またはストランド状の木材原料へとプレスされる。かかるリグノセルロース含有成形体または木材原料の例は、中密度繊維板(MDF)、木材チップ原料−例えばチップ板および粗チップ板(OSB、配向性ストランドボード)−、合板−例えばベニヤ合板−および接着木材(Leimholz)である。] [0006] 結合剤としては通常、ホルムアルデヒド含有結合剤、例えば尿素ホルムアルデヒド樹脂またはメラミン含有尿素ホルムアルデヒド樹脂が使用される。それらの樹脂は、ホルムアルデヒドと尿素および/またはメラミンとの重縮合によって製造される。この種のホルムアルデヒド樹脂の使用は、完成した木材原料中に遊離したホルムアルデヒドが存在することをみちびくことがある。重縮合物の加水分解によって、さらなるホルムアルデヒドが遊離されることがある。木材原料中に含有される遊離したホルムアルデヒド、および木材原料の寿命の間に加水分解によって遊離されるホルムアルデヒドは周辺に放出されることがある。] [0007] ホルムアルデヒドは、特定の限界値より高いと、人間ではアレルギー、皮膚−、呼吸器系または目の炎症を引き起こすことがある。従って、部材中、とりわけ内部領域でのホルムアルデヒド放出の減少は重要な挑戦である。] [0008] 先行技術においては、エチレン性不飽和カルボン酸からのポリマーに基づく特定の無ホルムアルデヒドの水性結合剤、中でも木材繊維のためのものが記載されている: WO97/31059号A1(BASF株式会社)は、繊維、小片またはチップのための結合剤としての、A)ポリカルボン酸およびB)少なくとも2つのヒドロキシル基を有するアルカノールアミンからの無ホルムアルデヒドの水性結合剤の、成形体の製造のための使用を記載している。その実施例において、成分A)としてアクリル酸80/マレイン酸20からのコポリマーの水溶液、および成分B)としてのトリエタノールアミンが記載され、並びに相応する結合剤の、木材チップ板の製造のための使用が記載されている。] [0009] DE10253498号A1(BASF株式会社)は、例えばアクリル酸/マレイン酸無水物//不飽和アミン成分からのコポリマーに基づく、ポリマーA2の存在中で例えばアクリレートおよびスチレンモノマーの水性乳化重合によって得られる水性ポリマー分散液を記載している。そのよう得られる水性ポリマー分散液は、建設用の木材接着のために使用されている。] [0010] WO2006/82223号A1(BASF株式会社)は、特定の、ラジカル乳化重合によって得られる、例えばメタクリル酸、N−メチロールアクリルアミド、メチルメタクリレート、スチレンおよびn−ブチルアクリレートのモノマーの重合によって形成される、水性ポリマー分散液を記載している。濾材の製造のため、または装飾シート用の原紙としてのセルロース繊維用結合剤としての、この種のポリマー分散液の使用が特許請求されている。] [0011] WO2007/122089号A1(BASF株式会社)は、例えばアクリル酸ホモポリマーに基づく、ポリマーA2の存在中での、例えばアクリル酸、アクリレートおよびスチレンモノマーのラジカル水性乳化重合によって得られる水性ポリマー組成物を記載している。そのように得られる水性ポリマー分散液は、実施例において、麻/亜麻の繊維マット製のプレスされた試料用の結合剤として使用されている。] [0012] 先行技術に記載されている結合剤は、充分にホルムアルデヒドを無くしているが、しかし例えば、それらを用いて製造された成形体の機械的な負荷能力(例えば横方向の引っ張り強度)または水に対する挙動(例えば膨潤度)に関してまだ改良の余地がある。] [0013] 従って本発明の課題は、先行技術において示された欠点を克服することであった。殊に、良好な機械的特性、例えば木材原料の横方向の引っ張り強度、および同時に良好な水相容性(例えば低い膨潤値によって示される)をもたらすための無ホルムアルデヒドの結合剤が示されるべきである。さらに、かかる結合剤は低コストで製造可能且つ容易に加工可能であるべきである。] [0014] 該課題は、リグノセルロース粒子Aを結合剤Bで処理することによって得られる、リグノセルロース含有物質であって、該結合剤Bが以下の成分: (i) 以下のモノマー: a) 80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、および b) 0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2) から構成されるポリマーA、および場合によっては (ii)ヒドロキシ、カルボン酸およびそれらの誘導体、第一級、第二級および第三級アミン、エポキシの群から選択される少なくとも2つの官能基を有する低分子量架橋剤 を含有する水性成分(I)、および 以下のモノマー: a) 少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、および b) 50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2) から構成される1つまたはそれより多くのポリマーMを含有する、水性分散液としての成分(II)、並びに場合によっては、 成分(III)としての通常の添加剤 を含有する、リグノセルロース含有物質によって解決された。] [0015] リグノセルロースの概念は、当業者に公知である。リグノセルロース粒子Aについての重要な例は、木材部材、例えば木材層、木材ストリップ、木材チップ、または木材繊維であり、その際、木材繊維は場合によっては木材繊維含有植物、例えば亜麻、麻、ひまわり、菊芋、または西洋アブラナに由来してもよい。] [0016] リグノセルロース粒子Aとして好ましいのは、木材粒子、殊に木材繊維または木材チップである。] [0017] 結合剤Bは、 (i) 以下のモノマー: a) 80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、および b) 0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2) から構成されるポリマーA、および場合によっては (ii)ヒドロキシ、カルボン酸およびそれらの誘導体、第一級、第二級および第三級アミン、エポキシの群から選択される少なくとも2つの官能基を有する低分子量架橋剤 を含有する水性成分(I)、および 以下のモノマー: a) 少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、および b) 50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2) から構成される1つまたはそれより多くのポリマーMを含有する、水性分散液としての成分(II)、並びに場合によっては、 成分(III)としての通常の添加剤 を含有する。] [0018] ポリマーAは、以下のモノマー: a) 80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、および b) 0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2) から構成される。] [0019] ポリマーAの製造は当業者に周知であり、且つ、殊にラジカル開始溶液重合によって、例えば水中または有機溶剤中で実施される(例えば、A.Echte, Handbuch der Technischen Polymerchemie, Kapitel 6,VCH, Weinheim, 1993またはB.Vollmert, Grundriss der Makromolekularen Chemie,第1巻, E.Vollmert Verlag, Karlsruhe, 1988を参照)。] [0020] モノマーA1としては、殊に3〜6個のC原子を有するα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸、その可能な無水物並びにその水溶性塩、殊にそのアルカリ金属塩、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸、もしくはその無水物、例えばマレイン酸無水物、並びに上述の酸のナトリウム塩またはカリウム塩が考えられる。アクリル酸、メタクリル酸および/またはマレイン酸無水物が特に好ましく、その際、アクリル酸、およびアクリル酸とマレイン酸無水物との、またはアクリル酸とマレイン酸とからの2つの組み合わせが殊に好ましい。] [0021] モノマーA2としては、簡単にモノマーA1とラジカル共重合可能なエチレン性不飽和化合物が考えられ、例えばエチレン;ビニル芳香族モノマー、例えばスチレン、α−メチルスチレン、o−クロロスチレンまたはビニルトルエン;ビニルハロゲン化物、例えば塩化ビニルまたは塩化ビニリデン;ビニルアルコールと1〜18個のC原子を有するモノカルボン酸とからのエステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニル−n−ブチレート、ラウリン酸ビニルおよびステアリン酸ビニル; 好ましくは3〜6個のC原子を有するα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸、例えば殊にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸と、一般に1〜12個、好ましくは1〜8個、殊に好ましくは1〜4個のC原子を有するアルカノールとからのエステル、例えば特にアクリル酸−およびメタクリル酸メチル−、−エチル−、−n−ブチル−、−イソブチル−、−ペンチル−、−ヘキシル−、−ヘプチル−、−オクチル−、−ノニル−、−デシル−および−2−エチルヘキシルエステル、フマル−およびマレイン酸ジメチルエステルまたは−ジ−n−ブチルエステル; α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸のニトリル、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマル酸ジニトリル、マレイン酸ジニトリル並びにC4-8−共役ジエン、例えば1,3−ブタジエン(ブタジエン)およびイソプレンである。上述のモノマーは通常、モノマーA2の総量に対して、合わせて≧50質量%、好ましくは≧80質量%、および殊に好ましくは≧90質量%の割合、またはその上さらにモノマーA2の総量を形成する主要モノマーを形成する。通常、それらのモノマーは、水中で標準条件(20℃、1atm(絶対))にて、中程度ないしはわずかな溶解度のみを有する。] [0022] しかしながら上述の条件の下で高められた水溶性を有しているさらなるモノマーA2は、少なくとも1つのスルホン酸基および/またはその相応するアニオンもしくは少なくとも1つのアミノ−、アミド−、ウレイド−またはN−複素環式基および/または窒素上でプロトン化またはアルキル化されたアンモニウム誘導体を含有するものである。例示的に、アクリルアミドおよびメタクリルアミド; さらにビニルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸およびその水溶性塩、並びにN−ビニルピロリドン; 2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン; 2−ビニルイミダゾール; 2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリレート、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(N−tert−ブチルアミノ)エチルメタクリレート、N−(3−N’,N’−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミドおよび2−(1−イミダゾリン−2−オニル)エチルメタクリレートが挙げられる。] [0023] 通常、上述の水溶性モノマーA2は、変性モノマーとして、モノマーA2の総量に対して、≦10質量%、好ましくは≦5質量%、および殊に好ましくは≦3質量%の量で含有されるだけである。] [0024] 通常、ポリマーマトリックスの形成膜の内部の強度を高めるさらなるモノマーA2は、通常は少なくとも1つのエポキシ基、ヒドロキシ基、N−メチロール基またはカルボニル基、または少なくとも2つの非共役エチレン性不飽和二重結合を有する。このための例は、2つのビニル基を有するモノマー、2つのビニリデン基を有するモノマー、並びに2つのアルケニル基を有するモノマーである。この際、2価のアルコールとα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸とのジエステルが特に有利であり、この中でアクリル酸およびメタクリル酸が好ましい。このような2つの非共役エチレン性不飽和二重結合を有するモノマーの例は、アルキレングリコールジアクリレートおよび−ジメタクリレート、例えばエチレングリコールジアクリレート、1,2−プロピレングリコールジアクリレート、1,3−プロピレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレートおよびエチレングリコールジメタクリレート、1,2−プロピレングリコールジメタクリレート、1,3−プロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート並びにジビニルベンゼン、ビニルメタクリレート、ビニルアクリレート、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、メチレンビスアクリルアミド、シクロペンタジエニルアクリレート、トリアリルシアヌレートまたはトリアリルイソシアヌレートである。この関連で、メタクリル酸−およびアクリル酸−C1〜C8−ヒドロキシアルキルエステル、例えばn−ヒドロキシエチル−、n−ヒドロキシプロピル、またはn−ヒドロキシブチルアクリレートおよびメタクリレート並びに化合物、例えばジアセトンアクリルアミドおよびアセチルアセトキシエチルアクリレートもしくは−メタクリレートもまた、特に重要である。] [0025] しばしば上述の架橋性モノマーA2は、それぞれモノマーA2の総量に対して、≦10質量%の量で、しかしながら好ましくは≦5質量%の量で使用される。しかしながら殊に好ましくは、ポリマーAの製造のために、この種の架橋性モノマーA2のいかなるものも使用されない。] [0026] ポリマーA中で重合によって取り込まれたモノマーA2の割合が≦10質量%または≦5質量%であることが本発明に有利である。] [0027] 殊に有利には、ポリマーAは、重合によって取り込まれるいかなるモノマーA2も含有しない。] [0028] 好ましいポリマーAは、ラジカル開始溶液重合によって、モノマーA1、特に好ましくは65〜100質量%、さらに特に好ましくは70〜90質量%のアクリル酸と、特に好ましくは0〜35質量%、さらに特に好ましくは10〜30質量%のマレイン酸またはマレイン酸無水物とからのみ得られる。] [0029] 有利には、ポリマーAは1000g/モル〜100000g/モルの範囲の質量平均分子量Mwを有する。] [0030] ポリマーAの製造の際の質量平均分子量Mwの調整は当業者に周知であり、且つ有利には、ラジカル連鎖移動化合物、いわゆるラジカル連鎖調節剤の存在中で、ラジカル開始水溶液重合によって実施される。質量平均分子量Mwの測定もまた当業者に周知であり、且つ、例えばゲル透過クロマトグラフィーを用いて実施される。] [0031] ポリマーAによく適した市販品は、例えばアクリル酸および/またはマレイン酸に基づく、例えばSokalan(登録商標)−BASFSEの製品である。] [0032] 場合によっては、成分(I)は、ヒドロキシ、カルボン酸およびその誘導体、第一級、第二級および第三級アミン、エポキシの群から選択される少なくとも2つの官能基を有する低分子量の架橋剤(ii)を含有する。] [0033] よく適したこの種の架橋剤は、分子量30〜500g/molの範囲を有するものである。例として挙げられるのはアルカノールアミン、例えばトリエタノールアミン;カルボン酸、例えばクエン酸、酒石酸、ブタンテトラカルボン酸(Butanteracarbonsaeure);アルコール、例えば糖、例えばフルクトース、グルコース、サッカロース、ソルビトールまたは糖蜜、または例えばグリセリン、グリコール;エポキシド、例えばビスフェノールAまたはビスフェノールFである。] [0034] 1つの実施態様においては、成分(I)はこの種の低分子量架橋剤(ii)を含有しない。] [0035] さらなる実施態様においては、結合剤B、好ましくは成分(I)は、少なくとも2つの官能性ヒドロキシ基を有する低分子量架橋剤(ii)を含有する。] [0036] さらなる実施態様においては、結合剤B、好ましくは成分(I)は、30〜500g/molの範囲の低分子量を有し且つ少なくとも2つの官能性ヒドロキシ基を有する低分子量架橋剤(ii)を含有する。] [0037] さらなる実施態様においては、結合剤B、好ましくは成分(I)は、30〜500g/molの範囲の分子量を有し、糖、好ましくはフルクトース、グルコース、サッカロース、ソルビトールまたは糖蜜である低分子量架橋剤(ii)を含有する。] [0038] 上述の実施態様における低分子量架橋剤(ii)の量は、純粋な非希釈物質として、もしくは固体として、それぞれ成分(I)および(II)の合計に対して1質量%〜100質量%、好ましくは5質量%〜50質量%の範囲である。] [0039] ポリマーMは以下のモノマーから構成される: a) 少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、および b) 50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2)。] [0040] ポリマーM1は、相応するモノマーM1および/またはM2の水性媒体中のラジカル開始乳化重合によって得られる。ポリマーMは単相または多相で存在でき、コア/シェル構造を有することができる。] [0041] 水性媒体中でのエチレン性不飽和モノマーのラジカル開始乳化重合の実施は、既に多数記載されているので、当業者には十分に公知である (例えばEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第8巻, 659ページ以降(1987)内のEmulsionspolymerisation; D. C. Blackley, High Polymer Latices, 第1巻, 35ページ以降(1966); H. Warson, The Applications of Synthetic Resin Emulsions, 第5章, 246ページ以降(1972); D. Diederich, Chemie in unserer Zeit 24, 135〜142ページ(1990); Emulsion Polymerisation, Interscience Publishers, New York (1965); DE−A4003422号、およびDispersionen synthetischer Hochpolymerer, F. Hoelscher, Springer−Verlag, Berlin(1969)参照)。] [0042] ラジカル開始水性乳化重合反応を、分散助剤を併用してエチレン性不飽和モノマーを水性媒体中にモノマー液滴の形態で分散分布させ、且つ、ラジカル重合開始剤を用いて重合させて、通常通りに実施する。モノマーM1として、殊にグリシジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリレート、並びにC2〜C10−ヒドロキシアルキル基、殊にC2〜C4−ヒドロキシアルキル基および好ましくはC2〜C3−ヒドロキシアルキル基を有するヒドロキシアルキルアクリレートおよび−メタクリレートが考えられ、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートおよび/または4−ヒドロキシブチルメタクリレートである。特に有利には、1つまたはそれより多くの、好ましくは1つまたは2つの以下のモノマーM1:2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートが使用される。] [0043] 本発明によれば、場合によってはモノマーM1の部分量または総量を、重合容器内に装入することが可能である。しかしながら、モノマーM1の総量または場合によっては残留量を、重合反応の間に計量供給することも可能である。モノマーM1の総量、または場合によっては残留量を、重合容器に断続的に、1つまたはそれより多くの部分で、または連続的に一様な、または変化する流量で計量供給できる。殊に有利には、モノマーM1の計量供給は、重合反応の間、連続的に一様な流量で、殊に水性モノマーエマルションの成分として実施される。] [0044] モノマーM2としては殊に、簡単にモノマーM1とラジカル共重合可能なエチレン性不飽和化合物が考えられ、例えばエチレン;ビニル芳香族モノマー、例えばスチレン、α−メチルスチレン、o−クロロスチレンまたはビニルトルエン;ビニルハロゲン化物、例えば塩化ビニルまたは塩化ビニリデン;ビニルアルコールと1〜18個のC原子を有するモノカルボン酸とからのエステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニル−n−ブチレート、ラウリン酸ビニルおよびステアリン酸ビニル; 好ましくは3〜6個のC原子を有するα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸、例えば殊にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタコン酸と、一般に1〜12個、好ましくは1〜8個、殊に1〜4個のC原子を有するアルカノールとからのエステル、例えば特にアクリル酸−およびメタクリル酸メチル−、−エチル−、−n−ブチル−、−イソブチル−、−ペンチル−、−ヘキシル−、−ヘプチル−、−オクチル−、−ノニル−、−デシル−および−2−エチルヘキシルエステル、フマル−およびマレイン酸ジメチルエステルまたは−ジ−n−ブチルエステル; α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸のニトリル、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマル酸ジニトリル、マレイン酸ジニトリル並びにC4-8−共役ジエン、例えば1,3−ブタジエン(ブタジエン)およびイソプレンである。上述のモノマーは通常、モノマーM2の総量に対して、合わせて≧50質量%好ましくは≧80質量%、殊に≧90質量%の割合の主要モノマーを形成する。通常、それらのモノマーは、水中で標準条件(20℃、1atm(絶対))にて、中程度ないしはわずかな溶解度のみを有する。] [0045] 上述の条件下で高められた水溶性を有するモノマーM2は、少なくとも1つの酸基および/またはその相応するアニオンもしくは少なくとも1つのアミノ−、アミド−、ウレイド−またはN−複素環式基および/または窒素上でプロトン化またはアルキル化されたそのアンモニウム誘導体を含有するものである。例として挙げられるのは、3〜6個のC原子を有するα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸およびそのアミド、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリルアミドおよびメタクリルアミド; さらにビニルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸およびその水溶性塩、並びにN−ビニルピロリドン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−ビニルイミダゾール、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリレート、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(N−tert−ブチルアミノ)エチルメタクリレート、N−(3−N’,N’−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミドおよび2−(1−イミダゾリン−2−オニル)エチルメタクリレートおよびウレイドメタクリレートである。通常は、上述の水溶性モノマーM2は、改質性モノマーとして、モノマーM2の総量に対して、≦10質量%、好ましくは≦5質量%、および殊に好ましくは≦3質量%の量で含有されているのみである。] [0046] 通常、ポリマーマトリックスの形成膜の内部の強度を高めるモノマーM2は、通常は少なくとも1つのN−メチロール基またはカルボニル基、または少なくとも2つの非共役エチレン性不飽和二重結合を有する。このための例は、2つのビニル基を有するモノマー、2つのビニリデン基を有するモノマー、並びに2つのアルケニル基を有するモノマーである。この際、2価のアルコールとα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸とのジエステルが特に有利であり、この中でアクリル酸およびメタクリル酸が好ましい。この種の2つの非共役エチレン性不飽和二重結合を有するモノマーの例は、アルキレングリコールジアクリレートおよび−ジメタクリレート、例えばエチレングリコールジアクリレート、1,2−プロピレングリコールジアクリレート、1,3−プロピレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレートおよびエチレングリコールジメタクリレート、1,2−プロピレングリコールジメタクリレート、1,3−プロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート並びにジビニルベンゼン、ビニルメタクリレート、ビニルアクリレート、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、メチレンビスアクリルアミド、シクロペンタジエニルアクリレート、トリアリルシアヌレートまたはトリアリルイソシアヌレートである。これに関連して重要なのは、化合物、例えばジアセトンアクリルアミドおよびアセチルアセトキシエチルアクリレートもしくは−メタクリレートである。しばしば、上述の架橋性モノマーM2は、それぞれモノマーA2の総量に対して≦10質量%の量で、好ましくは≦5質量%の量で、および殊に好ましくは≦3質量%の量で使用される。しかしながらしばしば、この種の架橋性モノマーM2のいかなるものも使用されない。] [0047] 本発明によれば、場合によってはモノマーM2の部分量または総量を、重合容器内に装入することが可能である。しかしながら、モノマーM2の総量または場合によっては残留量を、重合反応の間に計量供給することも可能である。この場合、モノマーM2の総量または場合によっては残留量は、重合容器に断続的に、1つまたはそれより多くの部分で、または連続的に一様な、または変化する流量で計量供給されてもよい。殊に有利には、モノマーM2の計量供給を、重合反応の間に、連続的に一様な流量で、殊に水性モノマーエマルションの成分として実施する。] [0048] 成分(II)の水性分散液の製造のために、しばしば、モノマー液滴と同様にラジカル開始重合によって得られるポリマー粒子も、水相中に分散分布して保持し、且つ、製造された水性ポリマー組成物の安定性をそのように保証する分散剤が併用される。そのようなものとして、ラジカル水性乳化重合の実施に通常使用される保護コロイドと同様、乳化剤も考えられる。] [0049] 適した保護コロイドは、例えばポリビニルアルコール、セルロース誘導体またはビニルピロリドン含有コポリマーである。さらに適した保護コロイドの詳しい記載はHouben−Weyl, Methoden der organischen Chemie, 第XIV/1巻, Makromolekulare Stoffe, 411〜420ページ, Georg−Thieme− Verlag, Stuttgart, 1961内に見出される。] [0050] 当然、乳化剤および/または保護コロイドからの混合物が使用されてもよい。しばしば分散助剤として、保護コロイドとは異なって相対分子量が通常1000未満である乳化剤のみが使用される。前記は、アニオン性、カチオン性、または非イオン性の性質であってよい。当然、界面活性剤物質の混合物を使用する場合、個々の成分が互いに相溶性でなければならず、疑わしい場合はわずかな予備試験を手がかりに検査されてよい。一般には、アニオン性乳化剤は互いに、および非イオン性乳化剤と相溶性である。同じことがカチオン性乳化剤にも当てはまる一方、アニオン性乳化剤とカチオン性乳化剤とは大抵、互いに相溶性ではない。] [0051] 一般に使われている乳化剤は、例えばエトキシ化されたモノ−、ジ−およびトリアルキルフェノール(EO度:3〜50、アルキル基:C4〜C12)、エトキシ化された脂肪アルコール(EO度:3〜50:アルキル基:C8〜C36)、並びにアルキルスルフェート(アルキル基:C8〜C12)のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、エトキシ化アルカノール(EO度:3〜30、アルキル基:C12〜C18)およびエトキシ化アルキルフェノール(EO度:3〜50:アルキル基:C4〜C12)の硫酸半エステルのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、アルキルスルホン酸(アルキル基:C12〜C18)のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、およびアルキルアリールスルホン酸(アルキル基:C9〜C18)のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩である。さらに適した乳化剤は、Houben−Weyl, Methoden der organischen Chemie, 第XIV/1巻, Makromolekulare Stoffe, 192〜208ページ, Georg−Thieme−Verlag, Stuttgart, 1961内に見出される。] [0052] 好ましくは、本発明による方法のために、非イオン性および/またはアニオン性の乳化剤が使用される。] [0053] 通常、使用される分散助剤、殊に乳化剤の量は、それぞれモノマー混合物Mの総量に対して0.1〜5質量%、好ましくは1〜3質量%である。] [0054] 本発明によれば、場合によっては分散助剤の部分量または総量を、重合容器内に装入することが可能である。しかしながら、分散助剤の総量または場合によっては残留量を、重合反応の間に計量供給することも可能である。分散助剤の総量、または場合によっては残留量は、重合容器に断続的に、1つまたはそれより多くの部分で、または連続的に一様な、または変化する流量で計量供給されてよい。殊に有利には、分散助剤の計量供給は、重合反応の間に、連続的に一様な流量で、殊に水性モノマーエマルションの成分として実施される。] [0055] 好ましくは、ポリマーMは以下のモノマー: a) 少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0.01〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、および b) 50〜99.99質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2) を含有する。] [0056] 特に好ましいこの種のポリマーMは、10〜30質量%、好ましくは15〜22質量%の、C1-8−アルコール、好ましくはメタノール、n−ブタノール、2−エチルヘキサノールによるアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルと、40〜70質量%、好ましくは55〜65質量%のスチレンおよび5〜50質量%、好ましくは20〜30質量%の2−ヒドロキシエチルアクリレートおよび/または2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび/またはグリシジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリレートとのラジカル開始溶液重合によって得られ、ここで、成分の合計は100質量%になる。] [0057] さらに好ましいポリマーMは、モノマーM1を含有せず、且つ、80〜99質量%、好ましくは85〜95質量%の、C1-8−アルコール、好ましくはメタノール、n−ブタノール、2−エチルヘキサノールとのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルと、0〜5質量%、好ましくは1〜3質量%のウレイドメタクリレートおよび0.5〜5質量%、好ましくは1〜4質量%の3〜6個のC原子を有するα,β−モノエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン酸、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、および/またはそれらの酸のアミドとのラジカル開始溶液重合によって得られ、ここで、成分の合計は100質量%になる。] [0058] 好ましくは、この種のポリマーは、コア/シェル構造(相の等方性分布、例えばタマネギの皮の形状)、またはヤヌス構造(相の異方性分布)を有する。] [0059] モノマーM1およびM2の種類および量を意図的に変化させることによって、当業者は本発明によってポリマーMが−60〜270℃の範囲のガラス転移温度Tgもしくは融点を有する、水性ポリマー組成物を製造することが可能である。] [0060] 有利には、ポリマーMのガラス転移温度Tgは10〜120℃の範囲、且つ好ましくは40〜80℃の範囲である。] [0061] ガラス転移温度Tgはガラス転移温度の限界値を意味し、これはG.Kanig(Kolloid−Zeitschrift & Zeitschrift fuer Polymere, 第190巻, 1ページ, 式1)によれば、分子量の増加と共にその限界値に近づく。ガラス転移温度もしくは融点は、DSC法(示差走査熱量測定、20K/分、中心点測定、DIN53765)に従って測定される。] [0062] 大抵のモノマーのホモポリマーについてのTg値は公知であり、且つ、例えばウルマン工業化学事典, 第5巻, A21巻, 169ページ,VCH Weinheim, 1992に記載されている; ホモポリマーのガラス転移温度についてのさらなる資料は例えばJ. Brandrup, E.H. Immergut, Polymer Handbook, 第1版, J. Wiley, New York 1966; 第2版,. J.Wiley, New York 1975および第3版, J. Wiley, New York 1989である。] [0063] 本発明による成分(I)および(II)は通常、それぞれの水性成分(I)または(II)に対して≧10且つ≦70質量%、しばしば≧20且つ≦65質量%、および頻繁には≧40且つ≦60質量%のポリマーの固体含有率(ポリマーAの総量またはポリマーMの総量)を有する。] [0064] 準弾性光散乱(ISO規格13321)によって算出された、水性成分(II)におけるポリマーMの数平均粒径(累積z平均)は、通常10〜2000nm、しばしば20〜1000nm、且つ頻繁に50〜700nmもしくは80〜400nmである。] [0065] ポリマーA:ポリマーMの質量比は、1:10〜10:1の範囲、好ましくは3:1〜1:3の範囲、特に好ましくは3:2〜2:3の範囲である。質量の記載は、それぞれ純粋な非希釈の物質、もしくは固体に対するものである。] [0066] 結合剤BのpH値は、0〜4の範囲、好ましくは1.5〜3の範囲である。結合剤Bの望ましいpH値は、通常、成分(I)と(II)、および随意に成分(III)との組み合わせによって調整される。] [0067] しかしながら、作用箇所での結合剤BのpH値は通常、無機または有機酸、例えば鉱酸、例えば硫酸、塩酸、有機スルホン酸、カルボン酸、例えばギ酸または酢酸、または無機または有機塩基、例えば水酸化ナトリウム(水性またはバルク)、カルシウム酸化物または炭酸カルシウム(それぞれ水性またはバルク)またはアンモニアの水性またはバルクとしての添加によって、0〜4、好ましくは1.5〜3の範囲の所望の値に調整される。] [0068] 一般に、上述のpH範囲を有する既製の混合結合剤Bが使用されてよい。しかしながら、例えば上述の望ましいpH値を、結合剤Bの個々の成分および上述の酸または塩基を別々にリグノセルロース含有基材に適用して調節してもよい。当業者は、結合剤Bの成分、および供与される酸または塩基のpH値の選択によって、リグノセルロース含有基材の所望のpH値が調整できるようにこれらを組み合わせることができる。] [0069] 成分(III)としての添加剤の概念は、全ての当業者に公知の添加剤、例えばワックス、パラフィンエマルション、難燃添加剤、湿潤剤、塩と理解されるべきである。それらの添加剤を、リグノセルロース含有基材A、例えば絶対乾燥(atro)木材の固体含有率に対して0〜20質量%、好ましくは0〜5質量%、殊に0〜1質量%の量で添加してよい。] [0070] リグノセルロース含有物質は通常、リグノセルロース粒子A、好ましくは木材粒子Aと結合剤Bとを接触させることによって得られる。この種のいわゆる接着剤塗布法は、通常のアミノプラスト樹脂を用いた従来の木材原料の製造用で公知であり、且つ、例えば"Taschenbuch der Spanplatten Technik" H.−J. Deppe, K. Ernst, 4. Aufl., 2000, DRW − Verlag Weinbrenner GmbH&Co., Leinfelden−Echterdingen, 第3.3章内に記載されている。] [0071] 結合剤Bを、様々な方法でリグノセルロース粒子A、好ましくは木材粒子Aと接触させることができ、好ましくはAの上にBを噴霧することによる。] [0072] 結合剤Bを、既に混合してAと接触させることができ、好ましくは噴霧する。しかしながら、成分(I)および(II)および場合によっては(III)を未混合で、即ち別々にAと接触させることもでき、好ましくは噴霧する。前記の変法は例えば、既製の混合物中で成分(I)および(II)および場合によっては(III)が、望ましくない化学反応および/または望ましくない物理的変化、例えば凝固、凝集をもたらす場合に適当である。] [0073] 接着剤塗布の際、通常、本発明による結合剤混合物は100gのatro繊維またはチップに対して有利には0.1〜50g、好ましくは0.1〜30g、特に好ましくは0.5〜15g、および殊に3〜10gの結合剤の量で使用される。] [0074] さらに本発明は、上述の通り、リグノセルロースAと結合剤Bとの処理によって得られる、リグノセルロース含有物質を含有する成形体に関する。この種の成形体を以下に本発明による成形体と呼ぶ; それは規則的または不規則な空間形状、例えば球、平行六面体をとることができる。好ましくは、本発明による成形体は平坦な、特に好ましくは板状の形態である。] [0075] さらなる本発明による成形体は、リグノセルロース含有物質が木材であるものであり、以下に本発明による木材原料と呼ばれる。それらは規則的または不規則な空間形状、例えば球形、平行六面体をとることができる。好ましくは、本発明による木材原料は、平坦な、特に好ましくは板状の形態である。] [0076] 本発明による成形体、好ましくは本発明による木材原料の製造は通常の方法、例えば"Taschenbuch der Spanplatten Technik" H.−J. Deppe, K. Ernst, 4. Aufl., 2000, DRW − Verlag Weinbrenner GmbH & Co., Leinfelden−Echterdingen, 第3.5章内に記載される方法で実施される。] [0077] 通常、まず本発明によるリグノセルロース含有物質、好ましくは木材は、上述の通り、例えば繊維、チップ、ベニヤ板またはストランドの形態に製造される。] [0078] 引き続き、例えば繊維、チップ、ベニヤ板またはストランドの形態での本発明によるリグノセルロース含有物質、好ましくは木材を、通常の方法によって、本発明による成形体、好ましくは本発明による木材原料へとプレスする。] [0079] このために通常、本発明によるリグノセルロース含有物質、好ましくは木材、特に好ましくはチップまたは繊維の形態の木材を、担体上にふりかけることによって繊維マット/チップマットを製造し、且つ、それを通常、80〜250℃の温度且つ5〜50barの圧力で本発明による成形体、好ましくは本発明による木材原料へとプレスする(例えば"Taschenbuch der Spanplatten Technik" H.−J. Deppe, K. Ernst, 4. Aufl., 2000, DRW − Verlag Weinbrenner GmbH & Co., LeinfeldenEchterdingen, 232〜254ページ、"MDF− Mitteldichte Faserplatten" H.−J. Deppe, K. Ernst, 1996, DRW − Verlag Weinbrenner GmbH & Co., Leinfelden−Echterdingen, 93〜104ページを参照)。プレス時間は、板の場合は通常、板の厚さ1mmあたり7〜40秒であり、好ましくは板の厚さ1mmあたり12〜26秒である。] [0080] 特に好ましい本発明の木材原料として、既製の木材ストリップからの、例えばベニヤ板または合板、木材チップから製造された木材原料、例えばチップ板またはOSB板、並びに木材繊維原料、例えばLDF板、MDF板、およびHDF板の全ての原料が考えられる。] [0081] 有利には、本発明による方法によって無ホルムアルデヒドの結合材を含有する木材原料が製造される。OSB板、木材繊維板およびチップ板が好ましい。] [0082] さらに、本発明は本発明による成形体、好ましくは本発明による木材原料の、家具、包装材料の製造のための、住宅建築、乾式建築または内装における、例えばラミネート、断熱材、壁または天井の部材としての、また同様に自動車における使用に関する。] [0083] 実施例 1. 成分(I)および(II) 成分(I)は、水中で70質量%のアクリル酸と30質量%のマレイン酸無水物とのラジカル開始溶液重合によって得られる、本発明によるポリマーAの市販の水溶液であった。該成分(I)はさらなる架橋剤成分、例えば多価アルカノールアミン、例えばトリエタノールアミンを含有していなかった。その質量平均分子量Mwは80.000g/molであった。その固体含有率は45質量%であった。] [0084] 成分(II)は、水中で59質量%のスチレンと、12質量%のメチルメタクリレートと、5質量%のn−ブチルアクリレートと、16質量%のヒドロキシエチルアクリレートと、8質量%のグリシジルメタクリレートとのラジカル開始乳化重合によって得られる、本発明によるポリマーMの市販の水性分散液であった。その粒径は平均140nmであった。pH値は1.9であった。その固体含有率は46質量%であった。] [0085] 2. 使用された結合剤組成物の一覧 BM1: 30質量%のトリエタノールアミンを有する、1で記載された成分(I)。] [0086] BM2およびBM3: WO2007/122089号A1によって製造された、ポリアクリル酸/スチレンおよびアクリレートに基づくコポリマー分散液からのポリマー組成物。] [0087] BM4: 1で記載された成分(I)と(II)との、本発明による1:1の混合物(それぞれの固体含有率に対して): pH=2.0、Tg=60℃。] [0088] BM5: 市販のUF−接着剤(尿素−ホルムアルデヒド接着剤)。] [0089] BM6およびBM7: 成分(I)と(II)との、本発明による1:1の混合物(それぞれの固体含有率に対して): pH=2.0、BM6について:Tg=30℃、且つ、BM7について:Tg=10℃。BM6およびBM7は、定性的に1で記載された成分(II)と同様の組成を有しているが、しかしガラス転移温度Tgにおいて異なる。] [0090] BM8: 1に記載された成分(I)と(II)との、本発明による6:4の混合物(それぞれの固体含有率に対して): pH=2.0、Tg=60℃。] [0091] BM9: BM8に10質量%(BM8の成分(I)と(II)との固体含有率の合計に対して)のサッカロースを加えた、本発明による混合物。] [0092] 3.測定方法および測定結果 横方向の引っ張り強度の分析をEN319に従って実施した。 膨潤値の分析をEN317に従って実施した。 結果を表1および表2b、2cにまとめる。] [0093] 4. 本発明による木材原料の製造および試験 4.1ミニチップ板の製造およびその膨潤度試験 174gのトウヒチップ(20℃で65%の大気湿度に調整)を、相応する量の結合剤(表1の接着の段を参照; atro木材に対する結合剤の固体量が示される)で、Eirichミキサー内で接着し、そして40kNで190℃にて型(50mm×50mm×19mm)にプレスした。そのプレス時間を表に記載する。] [0094] 膨潤値、中でも厚さ膨潤度を、20℃で、温水での2時間のインキュベーション後に測定し、且つ、プレス物の元の厚さに対して相対的に示した。] [0095] この試験の結果を、表1に示す。] [0096] 該膨潤値試験は、よりわずかな接着剤塗布且つより短いプレス時間の際ですら、本発明による結合剤組成物はその他の無ホルムアルデヒドの接着剤、例えばBM1またはWO2007/122089号A1(B2およびBM3)によって製造されたものより優れていることを示す。] [0097] 4.2ラボチップ板(Laborspanplatten)の製造、およびその横方向の引っ張りおよび膨潤度についての試験 ラボチップ板を従来のアミノプラスト樹脂含有チップ板と同様に製造した。プレス板は用いず、剥離紙を用いて作業した。横方向の引っ張り強度および膨潤値のための試料を、それぞれ同一の板から採取した。詳細は表2aから得られる。] [0098] ] [0099] 該試験は、本発明による板の横方向の引っ張り強度(試験2および3)が、アミノプラスト樹脂接着剤に基づくチップ板(試験1、比較)よりもいくぶん低いことを示す。しかしながら、本発明による板の横方向の引っ張り強度は、従来のチップ板の規格を満たす(密度650kg/m3の場合、従来のチップ板の横方向の引っ張り強度の比較値=0.4)。] [0100] 横方向の引っ張り強度と膨潤値とのバランスでは、本発明による板はアミノプラスト樹脂接着剤に基づくチップ板(試験1、比較)より優れている:依然としてより良好な横方向の引っ張り強度の際、より低い膨潤値。] [0101] 4.3ラボ−薄−MDF−板の製造、およびその横方向の引っ張り試験 3mm厚の平均密度の繊維板を従来のアミノプラスト樹脂含有繊維板と同様に工業学校スケール(Technikumsmassstab)(30cm×30cm)で製造した。木材繊維を、Loedige混合機(Loedigemischer)内で6質量%のatro結合剤BM8もしくはBM9を用いて接着剤塗布した。] [0102] 横方向の引っ張り強度および膨潤値のための試料を、それぞれ同一の板から採取した。詳細は表3から得られる。] [0103] ] [0104] 該試験は、(結合剤の固体含有率に対して)10質量%の成分(ii)のサッカロースの添加によって、本発明による繊維板の横方向の引っ張り強度を20%より多くだけ増加できることを示す。]
权利要求:
請求項1 リグノセルロース粒子Aを結合剤Bで処理することによって得られる、リグノセルロース含有物質であって、該結合剤Bが、以下の成分:(i)以下のモノマー:a)80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、およびb)0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2)から構成されるポリマーA、および場合によっては(ii)ヒドロキシ、カルボン酸およびそれらの誘導体、第一級、第二級および第三級アミン、エポキシの群から選択される少なくとも2つの官能基を有する低分子量架橋剤を含有する水性成分(I)、および以下のモノマー:a)少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、およびb)50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2)から構成される1つまたはそれより多くのポリマーMを含有する、水性分散液としての成分(II)、並びに場合によっては、成分(III)としての通常の添加剤を含有する、リグノセルロース含有物質。 請求項2 リグノセルロース粒子Aを結合剤Bで処理することによって得られる、リグノセルロース含有物質であって、該結合剤Bが、以下の成分:(i)以下のモノマー:a)80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、およびb)0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2)から構成されるポリマーA、および(ii)少なくとも2つの官能性ヒドロキシ基を有する低分子量架橋剤を含有する水性成分(I)、および以下のモノマー:a)少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、およびb)50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2)から構成される1つまたはそれより多くのポリマーMを含有する、水性分散液としての成分(II)、並びに場合によっては、成分(III)としての通常の添加剤を含有する、リグノセルロース含有物質。 請求項3 リグノセルロース粒子Aを結合剤Bで処理することによって得られる、リグノセルロース含有物質であって、該結合剤Bが、以下の成分:(i)以下のモノマー:a)80〜100質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノカルボン酸および/またはジカルボン酸(モノマーA1)、およびb)0〜20質量%の、モノマーA1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーA2)から構成されるポリマーAを含有する水性成分(I)、および水性分散液(II)であって、以下を含有するもの;以下のモノマー:a)少なくとも1つのエポキシドおよび/または少なくとも1つのヒドロキシアルキル基を含有する、0〜50質量%の少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー(モノマーM1)、およびb)50〜100質量%の、モノマーM1とは異なる少なくとも1つのさらなるエチレン性不飽和モノマー(モノマーM2)、から構成される1つまたはそれより多くのポリマーM、並びに、少なくとも2つの官能性ヒドロキシ基を有する低分子量の架橋剤(ii)、および場合によっては成分(III)としての通常の添加剤を含有する、リグノセルロース含有物質。 請求項4 リグノセルロース粒子Aが、木材からのものである、請求項1から3までのいずれか1項に記載のリグノセルロース含有物質。 請求項5 ポリマーA:ポリマーMの質量比が、1:10〜10:1の範囲である、請求項1から4までのいずれか1項に記載のリグノセルロース含有物質。 請求項6 請求項1から5までのいずれか1項に定義されたリグノセルロース含有物質を含有する成形体。 請求項7 板の形態である、請求項6に記載の成形体。 請求項8 板がチップ板、繊維板、またはOSB板である、請求項7に記載の成形体。 請求項9 リグノセルロース粒子Aと結合剤Bとを接触させる、請求項1から5までのいずれか1項に定義されたリグノセルロース含有物質の製造方法。 請求項10 Aの上にBを噴霧して接触させる、請求項9に記載の方法。 請求項11 請求項1から5までのいずれか1項に定義されたリグノセルロース含有物質をプレスし、且つ適した成形による、請求項6から8までのいずれか1項に定義された成形体の製造方法。 請求項12 請求項1から5までのいずれか1項に定義されたリグノセルロース含有物質の、成形体の製造のための使用。 請求項13 請求項6から8までのいずれか1項に定義された成形体の、家具、包装材料の製造のための、住宅建築、または内装、または自動車における使用。
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